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香港

街中で一緒に行動出来るのは2名まで。飲食店も午後6時までの営業

香港には実にたくさんのショッピングモールがある。ローカル色の強いところから世界のハイブランドのみが入っている超豪華なところまで、そのスタイルも様々だ。ほとんどのショッピングモールが、12月になるとクリスマスの雰囲気を演出して、一年で一番、華やか空間になる。ところが、その華麗な雰囲気に水を差すのが、新型コロナのパンデミックだ(世界中どこでもそうだが)。
香港はいま、新型コロナの第4波の真っただ中にある。つい2か月ほど前は感染者がほとんど出ず、11月22日にはシンガポールとの間でトラベルバブルがスタートするところだった。ところが、11月中旬から感染者が増え始め、トラベルバブルは無期延期。飲食店やジムなどの規制が徐々に強化され、12月10日からはさらに踏み込んだ防疫措置が取られている。具体的には、飲食店の店内営業は午後6時までに制限され、一卓に座れるのは2名まで。ナイトクラブやジム、エステ、ネイルサロン、カラオケ店、運動施設が閉鎖された。さらに、街中で一緒に行動できる人数は2名までとなっている。

1日の感染者100人前後の日が続く。


香港では一日につき、100人前後の感染者が確認されている。クラスターも発生しており、一番大きなクラスターとなっているのが、ダンスクラブの700名だ(発表ではダンスクラブとなっているが、実はホストクラブ。訪れた年配女性の画像や動画も出回っている)。感染者に限って言えば、東京の一日500人に比べれば少ないが、過去にSARSで痛い目にあっている経験があるので、行政の動きは実にスピーディ。ちなみに、香港の面積は東京23区の約2倍、人口は東京の約二分の一である。
いま、香港の多くの飲食店や店舗の入口には温度計が置かれ、入店する際には自ら額や手の平をかざして体温を測るようになっている。温度計はどの店舗とも同じものを使っているようだが、時には35度6分などと表示されることもあり、その正確性はちょっと疑問だ。また、昨年のデモ騒ぎから今年の新型コロナと、香港経済はかなり厳しいものとなっており、個人で経営しているお店の多くが廃業した。シャッター街となりつつある中、マスクの専門店なども登場。私の生活圏の中だけでも3軒は確認できている。
来年こそマスク不要で自由に動き回れることを祈り(ちょっと厳しいかな)、香港よりメリークリスマス!

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