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女性はどうして年を重ねると睡眠の質が低下するのか?

「高齢になる母がいるけど最近眠れていないみたい」

「歳をとってから寝つきが悪い」

 

年を重ねるにつれて睡眠についての心配事が増える方は多いかもしれません。

「歳をとると多くの方が悩むことなので、特別なことではありません。」と言われても考え出すと心配ですよね。当然男性でも年を重ねると睡眠の質は変化します。

今回は女性と加齢と睡眠の関係について解説していきます。

睡眠の質が落ちる原因にはいろいろなことが関わっています。なのですべてを防いで睡眠の質を維持することは難しいかもしれません。

ただ、どのような睡眠の質の変化があるのかは知っておいて損はありません。変化に早く気付ければ、その分早く対応をすることができます。では実際に睡眠がどう変わるのか見てみましょう。

若い頃と年齢を重ねてからの睡眠の変化

若い頃と比べるとどうしても睡眠の質は落ちてきます。

分かりやすい変化は早寝早起きになるということ。これは体内時計が大きく変わるのが原因で、普段の生活のリズムが前倒しになってきます。

 誰にでも共通して起こりうることなので、特に病気というわけではありませんので安心してください。

 基本的には眠くなったら就寝、目が覚めたら起床というリズムで問題ありません。早くに目が覚めてしまった場合は、読書や散歩をしたりして時間を有効に使うのがおすすめです。

起床時間や就寝時間が大きく変化したり、睡眠時間が極端に変化しない限りは加齢によるものと考えましょう。多少表現は悪いかもしれませんがあきらめることも大切です。昔のようにと考えだすとしんどくなってしまうかもしれません。

年を重ねると眠りが浅くなる

年を重ねるにつれて睡眠時間が短くなっているという実感を持たれている方は多いかもしれません。しかし実は睡眠時間が短くなるだけでなく眠りの深さも浅くなっています。

眠りには大きく2種類あります。脳も体も休息する「ノンレム睡眠」、それと脳だけが活動する「レム睡眠」です。

 一般的に寝始めるとノンレム睡眠から始まり次にレム睡眠となります。一回のノンレム睡眠からレム睡眠までを睡眠周期と言います。通常はこの睡眠周期を45回繰り返します。そして78時間後に目が覚めます。

 若いときは入眠して最初の方は深いノンレム睡眠を認めます。しかし年を重ねると寝始めの深いノンレム睡眠が浅くなってしまいます。その結果浅い眠りになるので、ちょっとした物音や違和感でも目が覚めてしまうようになります。

女性が年を重ねるにつれて寝られなくなる原因は?

女性の体は生涯を通して大きなホルモン変化にさらされます。それらは睡眠にも多くな影響を与えます。これは男性との大きな違いと言えます。更年期には不眠になりやすいという特徴があります。

 男性と同じように睡眠の質が浅くなるのは加齢によるものです。しかし更年期障害の症状であるのぼせ、発汗、動悸などでも、深く眠れなくことが多くなります。更年期障害の症状に関しては専門機関の受診を検討することも大切になってきます。

対策

若い頃の睡眠にこだわらない

女性に限らず、誰しも歳をとれば若い頃よりも睡眠時間は短くなります。

ふと違和感を覚えたり、不安を感じると過剰に意識してしまい、余計に眠れなくなるという悪循環を引き起こすかもしれません。

不安で焦る気持ちも分かりますが、年を重ねることによる変化と受け入れることも大切だと考えます。昔と同じように寝ようと目指すのではなく、今の自分にできることで睡眠の質の向上を目指すことが大切です。

適度な運動をする

強度の低い肉体的疲労は心地よい眠りに繋がります。運動はウォーキングなど軽く汗ばむ程度の運動をすれば問題ありません。むしろ寝る前などに強度の高い激しい運動をすることは刺激になって寝付きを悪くするため逆効果です。

朝食を食べる

朝食には体温を上げ、一日のリズムを整えて活動を始めるためのエネルギー補給という役割があります。それに加えて噛むということはとても大切ということもお伝えします。噛むことと記憶の関係性はよく耳にするかもしれません。その点でも噛むことは大切ですがさらに噛むことは生活リズムにメリハリをつけてくれます。その結果睡眠にもいい影響を与えます。朝、日光を浴びながらの朝食はお勧めです。規則正しい生活を心がけることは睡眠にとって大切なことです。

女性特有のホルモンの状態が睡眠に影響を与えていることを認識する

先ほど話したように女性特有のホルモンバランスや更年期障害の症状が睡眠に影響することは十分起こりうることです。身体の症状だけではなく、イライラしてしまったりすることもあると思います。寝るときにイライラしてしまうと寝られなくなってしまいますよね。そういう時にはリラックス効果のあるものを試していただければと思います。音楽を聴くことも一つの方法だと思います。温かい飲み物を飲んだり、自分の好きな香りを楽しんだりすることもいいと思います。科学的根拠は少ないことになりますが自分で何かを試してそれで何かいい効果があったなら続けてみて損はないと思います。人がやってるからというよりも自分にあったリラックス方法を見つけることが大切だと思います。

まとめ: 睡眠について知って対策をとろう

女性は年を重ねるにつれて睡眠で悩むことが多くなると思います。

加齢による影響と女性特有のホルモンの影響の両方が睡眠に関係していることを知っておくことは大切です。体の症状などがあまりにも強い場合などは病院受診を検討することも必要だと思います。

最後に今回の記事をまとめておきましょう。

  • 年を重ねるにつれて睡眠の質は落ちていきやすい。
  • 女性はホルモンバランスにより眠れなくなることがある。
  • 規則正しい生活を心がけ朝食を食べるようにする。
  • 適度な運動も取り入れてみる。
  • 自分に合ったリラックス方法を探してみる。
■参考
※1 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-02-005.html
※2 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-02-004.html
※3 https://www.amcare.co.jp/amc_labo/equol/seibun/seibun_002.html
※4 https://www.otsuka-plus1.com/shop/pages/story_equ_fhormone.aspx
※5 https://www.mhlw.go.jp/kokoro/speciality/detail_recog.html
※6 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-02-001.html▼記事制作における協力最高の睡眠をgiftするスリーペディア

 

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