
日照時間と気候
今回は、日照時間と気候について話をさせて頂きます。
皆さん、最近、晴れの日が少ないなと思っていませんか。いつも雨が降るという訳ではないけど、曇の日が多いなと感じる方は多いと思います。実は、ここ1ヶ月の東京での日照時間は平年の46%という状況です(7/25現在)。近隣の地区でも千葉が45%、埼玉が49%、横浜が50%です。平年の半分以下です、気象学的には異常に少ないと言えます。でも、皆さんは、晴れの日が少ないと、洗濯物が乾かないなと思う方は多くいらっしゃいますが、それ程、大きな問題だと思われないのではないでしょうか。でも実は、意外にも色々と影響があるんです。
日光の効用
晴れの日、日光というと、紫外線が肌に悪い(メラニンが産生され、シミ・くすみの原因になる)、さらに、肌の老化が促進してしまうなど、あまり良い印象を持たれていない方も多いと思います。
でも実は、人体に対して必要な面もあるんです。最近の新型コロナウイルス関連で注目を集めている成分「ビタミンD」です。この「ビタミンD」は日光により活性化されるビタミンなのです。この働きは、免疫力向上に効果的であると言われていますが、それ以外に、大きな骨や歯を作るのに必要と言われています。
あと、人が日光にあたることで、「セロトニン」という物質が体内で分泌されるようになります。この「セロトニン」には、感情を整え、心を安定化する働きがあると言われています。最近、少しイライラするようなったと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、その原因の一つかもしれません。
日光は、意外に悪者ではなく、必要な面もあるということも理解して頂けましたでしょうか。
海面水温が気候に影響する
日本周辺の海面水温の状況です。気象庁から毎日出されている気象情報です。
夏場の時期、台風が日本列島に接近するとき、この海面水温が台風の勢力を強くすることがあります。一般的には、26.5度以上の場合に、そのような状況となると言われています。
この海面水温は、台風だけに影響を与えるのではなく、日本の気候にも大きな影響を与えているのです。海水は水と塩、ミネラル等で構成されますが、大部分は水になります。この水という物質は、一般的な物質よりも比熱が大きく、加熱による温度変化が少ない物質です。つまり、なかなか暖まらないけど、冷めにくいということです。
地球が暖められるのは、太陽のエネルギーということは、よくご存知と思います。日本列島に太陽が最も近づくのは、夏至の頃です(今年は6/21)。本来であれば、この時期に気温とかが最も高くなると思いますよね。でも日本では、7月末から8月上旬の気温が最も高くなります。それは、この日本列島を囲む、海水が原因なのです。先程も言いましたが、水という物質はなかなか暖まらないと、つまり暖まるのに時間が掛かり、約1ヶ月程度のタイムラグが出てくるのです。あと、逆に冬至(今年は12/21)の頃、日本列島から太陽が最も遠くなるのですが、最も寒いのは、1月末から2月上旬と言われています。
日本に四季があるのも、この海水によるものと言われています。日本の気候と海水の関係は非常に密接なのです。
8月のお肌に欠かせないケアとは
これからの時期で肌に対して注意することは、例年よりもかなり遅くなっていますが、梅雨が明けると、やはり紫外線対策でしょう。日焼け止めを利用される方も多くなると思いますが、SPF、PAが高いものを塗れば、長時間経過しても、紫外線の防御効果は大丈夫と思われがちですが、実は、意外にも日焼け止めが、肌から落ちてしまっている場合が多いんです。ウォータープルーフの製品でもそのような場合が多くあります。
お勧めの紫外線対策としては、それ程高いSPF、PAの商品でなくても、肌馴染みの良いものを、こまめに塗り直すことです。あと、近場での買い物だから大丈夫と思われる方も多いと思いますが、手間は掛かりますが、紫外線対策を忘れない方が良いと思います。最近では、スプレータイプで、簡単に塗れるものもありますので、そういったものを活用されるのも良いと思います。少し手間ではありますが、こまめな紫外線ケアを心がけ、美しい肌のために頑張りましょう。