Pick up
台風

台風

台風
今回は、台風について話をします。日本では夏といえば台風、あまり良いものではありませんが、毎年恒例な感じがします。しかし、近年、台風の上陸が多く、その被害も多くなっていると感じていましたが、先日、気象庁の気象研究所から、1980年〜2019年の40年間のデータ解析をした結果、期間前半20年と後半20年で比較すると、東京付近へ接近する台風の数が、なんと1.5倍になっているとの報告がありました。1.5倍と聞くと、“それ程多くない”と思われるかも知れませんが、実はとても大きな変化と言えるのです。

去年の日本へ接近した台風が15個なので、それが23個になるということです。時期が6月から11月の6ヶ月間なので、月平均で約4個の台風が日本に接近することになります。毎週、台風がやってくる状況です。ちょっと困った状況になりますよね。

台風増加の理由

その変化の理由は、この時期の太平洋高気圧の位置が、従来に比べ西側に変わってきたことに大きく影響されています。実は、台風の移動の特徴として、この高気圧の縁に沿って移動するからです。この様なちょっとしたバランスの変化が、天候に大きく影響するものなのです。でも今までは、そのバランスが保たれていて、毎年、決まった状態を繰り返していました。天気予報で“例年は”とか“平年は”という表現がありますが、いつも決まった状態が多かった為、この様な表現がされてきたのです。

台風
台風が移動する力は、多くの場合、上空の偏西風から得ています。たまに停滞している、または迷走している台風がありますが、それは、その偏西風に乗ることができず、漂った状態になってしまっているのです。以前にも触れましたが、この偏西風も蛇行したりと、例年とは異なった挙動を示しています。このことも、日本へ接近する台風の数が増加している一つの要因であると思います。

接近する台風が変化している

さらに先程の報告では、接近する台風も少し変わってきているそうです。台風の強度、勢力がより強くなってきていて、移動速度が遅くなってきているそうです。強度、勢力が強くなることですが、今までは、赤道付近で発生した台風が、その付近で発達し、北上をはじめ、日本に接近する前に少し強度、勢力が弱くなって、日本に上陸、接近するという状況でした。しかし、近年では、日本周辺海域の海面水温が高くなってきています。9月20日の予想図を確認すると、沖縄付近で30℃もあります。一般的に海面水温が28℃以上の海域を台風が通過する場合、海面から水蒸気を補給して、台風の強度、勢力が強くなると言われています。今年の場合も、強度、勢力の強い台風への警戒が必要であると言えます。

台風
最近の台風研究で、海面水温と台風の発生について考察したものからの報告で、海面水温の高さと台風発生の関係は、比例関係にあって、高くなればなるほど、台風発生も増加するというのではなく、28℃以上で増加しますが、30℃を超えると、逆に台風発生が減少するということがわかった様です。今年、これまでの台風発生は、去年などに比べ、著しく少なくなっています。私の推測ですが、海面水温が高すぎて台風発生が少なかったのではないかと考えています。そうすると、これから、台風発生が非常に多くなるのではと、少し心配になってきます。今後の動向を注視していきたいと思っています。

これからの時期は冷房・エアコン対策を

これからの時期で肌に対して注意することは、冷房、エアコンに対するケアです。屋外では、強い日差しと湿気、発汗などへの対策が重要ですが、室内では、エアコンによる乾燥に気を付けたいものです。日焼け止めなどを使用すると、乾燥状態になりがちです。さらにエアコンの乾燥した冷気の影響も加わって、肌の乾燥状態は増強されがちです。そんな時には、メイクの上からでも使える保水ミストを上手に利用することや、加湿器の利用も効果的であると思います。夏場に加湿器?と思われがちですが、気化熱で冷やす効果もありますので、エアコンの設定温度を1℃上げて、加湿器を利用すると、肌にとって快適な空間を作ることができると思います。この様な対策で、この時期も乗り越えていきましょう。

おすすめの記事