
Food Delivery Service in Hong Kong
コロナ禍のなか、日本ではUber Eatsが人気と聞く。
香港での古くからのデリバリーの定番は、茶餐廳(ちゃちゃんてん)と呼ばれるローカル食堂だ。
電話で注文すると、Tシャツに短パン姿の緩~い感じのおじさん、時にはおじいさんが、
スーパーのレジ袋のような白いプラスチック袋に入った料理を、オフィスや家庭に届けてくれる。
袋を手にぶら下げつつ、ゆらゆら歩いてくるので、汁物を頼むとスープが袋の中にこぼれていたりするが、これは想定内(笑)。また、配達おじさんはお釣りを持っていないことが多いので、あらかじめ料金ぴったりのお金を用意しておくこともポイントだ。
香港では、昨年のデモから今年のコロナと騒動が続いている影響もあり、外食の足が遠のきがち。そこで茶餐廳の徒歩おじさんの配達のほか、最近では日本のUber Eatsのような配達アプリが重宝がられている。ここにはUber Eatsはもちろん、ドイツ発のfoodpandaや英国発のDeliveryrooなど複数の配達アプリがあるが、なかでも元気なのが2011年に誕生したfoodpandaだ。
私が住むコンドミニアムでも人気らしく、特にコロナ騒動が始まってからは、配達員の姿を頻繁に見かけるようになった。香港では、駅前の放置自転車が問題になる日本とは違い、自転車は一般的な乗り物ではなく、街中ではあまり見かけない。そのため配達員の移動手段はモーターバイクやスクーターが主流であり、国際都市と呼ばれる香港だけあり、颯爽とデリバリーをこなす人の人種は多彩。なかでも南アジア系の方が多い印象だ。
香港のフードデリバリーシステムは、これからも進化を続けていくだろう。でも、茶餐廳の配達おじさんは、たぶん不滅だろうな。
香港居民も、海外へ出ると香港に戻った際に14日間の
検疫が9月18日まで義務付けられています。
さらに延長される可能性があります。