
確定申告あれこれ
みなさん、こんにちは。
今回は確定申告のお話をさせていただきます。
確定申告は1年間の収入などを計算し税金を計算・納付しますが、あなたは、
・確定申告をしなくてはいけない人ですか?
・確定申告をした方がいい人ですか?
・それとも確定申告をしなくていい人ですか?
なぜ最初にこの質問からしたのは理由があり、私が皆さんに一番避けてほしい問題となるからです。
もししなかった場合、概ねその年の3年~7年くらいの間に税務署から一通の通知が届き、(この通知が来た時点で、ゾゾゾっとすると思います。)正しく確定申告をして税金を納付してください。ということになります。
この場合は加算税や延滞金など税金の4割程度の罰金を追加で納める必要が発生します。
税務署は、銀行・証券会社・保険会社などなどから、誰が何をいくらもらったなどの情報が法律に基づき集約されてきます。これに伴いその確定申告が正しくされているか精査をしていきます。それに基づき先ほどの通知が発行されることとなります。
忘れたころにやってくるので、忘れずにしっかり確定申告しましょう。
さて、本題に戻ります。
確定申告の経験がある方であれば、住宅取得控除・ふるさと納税・iDeCoを利用した節税など聞いたことがあると思います。
ここでは、それ以外のお話をさせていただきます。
皆さんの中に、会社などに勤務していて、お子さんの国民年金を払っている方はいませんか?
お子さんの国民年金を支払っていて、同じ生計で生活している場合は、所得控除の対象とすることが出来ます。ただし、別居している場合は同一生計者の証明として、仕送りをしている証明が必要になりますので、振込の控えなどを保管しておいてください。
医療費控除やセルフメディケーションについても、別居の場合は同一生計者の証明が必要となる場合がありますので、同様に証明を保管するようにしてください。
余談はこの辺にさせていただき、今だから聞きたい確定申告と題していますので、今のこの「コロナ禍」における医療費控除についてお話させていただきます。
まず、ほぼ皆さんが使っている、一時期売り場から消えた「マスク」や「消毒液」ですが、これは病気の治療・医療費ではなく、病気の予防のための費用とされるため、医療費控除の対象となりません。(高い金額で買ったのに残念)
では、PCR検査はどうでしょうか?
こちらは、誰の意思でその検査をしたのかにより、区分が最初にされます。
①医師の判断によりPCR検査を受けることとなった場合
この場合は、医師による治療とされるため医療費控除の対象とされます。
ただし、現在の個人負担額は公費(国が負担)となり支払いが発生しませんので、実質医療費控除の対象となる金額はございません。
②自分の意思によりPCR検査を受けた場合
この場合は、自己による予防や確認のための費用とされるため医療費控除の対象となりません。
但し、ここでの注意点があります。この自己による検査費用ですが、陽性と診断され、その後治療を開始した場合は、医療費控除の対象となります。
(人間ドックと同様の取扱いで、人間ドックもその診断で疾患が発見され治療を始めた場合のみ医療費控除の対象となります。)
オンライン診療は?
さて、最近増えてきているオンライン診察はどうでしょうか?
こちらは、オンライン診察は医師により行われますので、オンライン診察料は医療費控除の対象となります。また、そのオンライン診察のためのシステム使用料がかかる場合がありますが、診察・治療に付随する費用になり、医療費控除の対象となります。
ここで、問題です。
オンライン診察を受けるために購入したスマートフォンの代金はどうなるでしょうか?実は、税務署や税務職員の見解により左右されてしまうのが、私が確認した現状になります。オンライン診察を受けるための付随した費用となる為、医療費控除の対象とする。という見解と、他のことにも使える機能が多々ありオンライン診察に付随するとは認められない。とし、対象外という見解があります。
もし、医療費控除と申請する場合は、申告する税務署の相談窓口で相談していただき、対象とする。との見解がいただけた場合、その見解をいただけた、日にち・時間・担当官のお名前をしっかりと記録し、確定申告書の医療費明細の余白などに記載するようにしましょう。
ここは結構大事です。もし相談無く、認められなかった場合、冒頭でお話した通知書が届くことになりますので、注意が必要です。
今だから聞きたい確定申告と題して、お伝えしてまいりましたが、コロナ禍の中、マスク代や消毒液代もそれなりの負担となっていると思います。そんな中ちょっとした情報から税金を押さることで、皆さんの負担が少しでも減ることお祈りしております。
他にも状況により税金を減らす方法は多々あります。気になる件がある方は是非コメント欄からご質問ください。それではまた、お会いしましょう。