
保険の種類
皆さんは保険の契約ってされていますか?
と言ってもいろいろな種類があって、何が一番自分にとってベストなのかわからない方が多いのではないでしょうか?
大きく区分すると、補償・保障型の保険と積立型の保険に分けられます。
補償・保障型の保険は、自動車保険や医療保険等が該当し、払い込みする保険料はほぼ掛け捨て(解約しても返戻金が無いもの)が多いです。
積立型の保険は、年金保険等が該当し、補償や保障での受け取れる保険金は少ないのですが、積立型の名前の通り、払い込みする保険料のほとんどが解約返戻金として受け取れるものとなります。 ライフサイクルにより見直すことが大切になりますので、契約後見直しをしていない保険がありましたら、一度見直してみてはいかがでしょうか?
この記事をご覧になられている方であれば、お子さんが進学して高校や大学に入学する際やその卒業をするタイミングや、お子さんが独り立ちしたタイミングなどいろんなタイミングがあると思います。
外貨保険とは
さて本題に戻りますが、外貨保険ってご存じですか?
一般的な国内の保険会社であれば、保険料や保険金は日本円での支払い受け取りとなりますが、外資系の保険会社で契約する場合に外貨(アメリカドルやオーストラリアドルなど)で保険料や保険の支払い受け取りとなる保険契約を「外貨保険」と呼びます。
保険の内容に関しては、先ほどの補償・保障型の保険と積立型の保険に解れますが、保険としての運用は変わりません。 それでは「外貨保険」を契約する時の、メリット・デメリット・リスクについて簡単にお話させていただきます。
保険会社の運用とする日本円での契約の場合、超低金利時代の今、配当は年0.001%くらいになっており、ほとんど配当金利がつくことがありません。逆に外貨の場合日本よりは金利が高く年2.5%以上つくこともあります。これにより、補償型の保険であれば同じくらいの補償を掛ける場合に安い保険料で補償を受けることが可能になり、また、積立型の保険であれば同じ掛け金でも配当金利が高いため、積立額が多くなります。
払った時と受け取った時の両方で、その瞬間に目減りします。
例えば満期時に10,000アメリカドルの返戻金がある積立保険を契約しており満期を迎えた時に今のアメリカドルであれば1ドル約104円ですので、両替手数料を考えない場合1,040,000円の受け取りができます。 ですが、円高が進みもし1ドル80円となった場合800,000円の受け取りとなり、この場合は元本割れをする可能性があります。(もちろん逆に、円安が進み1ドル120円になれば1,200,000円となりますので、かなりの高配当を得られる可能性が無いわけではありません。)
解約時に直ぐに使うわけでなければ、外貨預金にドルで残しておき、レートが良くなった時に両替することも可能です。(事前にその外貨用の口座の開設が必要ですが、)
リスクを取りながら、高配当を狙うのも一つの手ではありますが、定年が見え始める世代においては、老後資金の確保と安定を図っていく頃になりますので、老後の資金の確保としてリスクの高い「積立型の外貨保険」は、老後資金が十分にあり多少のリスクがあっても大丈夫という方以外は、個人的にはお薦めはいたしません。
逆に「補償・保障型の外貨保険は、掛け金の保険料が抑えられるので、見直しの材料の一つとして考えてみてもいいのではないでしょうか。
なお、外貨保険は、ほぼ外資系の保険会社が取り扱いをしていることがほとんどです。保険金の支払い条件が日本の会社とは違うことが多々ありますので、加入の検討に入る場合は、十分ご注意ください。