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香港

 

 

中環(セントラル)の路地を巡る

人口約750万人の香港。中心となる街は、香港島サイドの中環(セントラル)と銅羅湾(コーズウェイベイ)、九龍サイドの尖沙咀(チムシャーツイ)で、ミシュランに掲載されるレストランの多くがこの3つの都市に集中している。

なかでも中環エリアは、ニューヨークのウォール街とロンドンのシティと並ぶ国際金融センターで、世界の名だたる銀行や証券会社が本部を置いているほか、香港証券取引所も所在する。ちなみに、日本の銀行券(紙幣)は日本銀行で発行されるが、香港ドルの紙幣は一般的な銀行である香港上海銀行(HSBC)本店と中国銀行(香港)本店、スタンダードチャータード銀行本店の3つの銀行が発行している。そのため、同じ100香港ドルの紙幣でも、市中には異なる3つのデザインが存在するのだ。

国際金融センターである中環には、香港で2番目の高さを誇る香港金融センタービル(415.8m)を中心に近代的なビル群が林立しており、さすが世界有数の金融都市だけあり欧米人の姿も多く、インターナショナルな雰囲気が漂っている。そんな近代的な街並みを誇る中環だが、一歩路地へ入るだけで香港庶民の暮らしぶりに触れることが出来るので、時間が許せば散策してみるのもおすすめだ。

たとえば、香港金融センタービルから10分ほど歩いた路地には、鮮魚や野菜を売る店や露店が軒を連ね、どことなく時間の流れものんびり感じられる。

香港というと高層ビルとビクトリアハーバーが織りなす華やかな景色が有名だが、路地へ一歩足を踏み入れるだけで庶民的な雰囲気にも浸れる。それも魅力の一つなのだ。

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