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香港の新型コロナウイルス対策は東京と似ていたが

いま、香港には新型コロナウイルスの第3波が訪れている(個人的には第2波がいつだったか分からないが)

香港では新型コロナ対策について、これまで欧米のような厳しいロックダウンを行ってこなかった。どちらかというと、東京都と同じような対策をとってきた。たとえば、公務員の多くが模範的にテレワークを行い、企業にもそれを推奨。ナイトクラブやカラオケなど感染リスクが高い店舗は営業停止、レストランでは検温の徹底や入店制限を設けるなど。

そして何より大きかったのが、水際対策だ。325日から香港居住者以外の入境を禁止し、かつ入境した人には14日間の隔離を義務付け。これも名ばかりのものではなく、隔離対象者の手首にGPSを付けるなど厳しく管理したのだ。その結果、5月末には入境制限以外の多くが解除され、7月初めぐらいまでは何となく終息に向かっていることを実感していた。

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香港はいま、新型コロナウイルス第3波の真っただ中

ところが、だ。7月中旬ぐらいから市中感染が毎日100名を超えるようになって一気に緊張感が高まり、いまは第3波の真っただ中だ。

そのため、811日現在では、屋内・屋外を問わずにマスク着用が義務付けられ、違反者には最高5,000HKD(日本円で約7万円)の罰金が課せられるほか、レストランでの店内飲食は午後6時までのみ可能となっている。もちろん、香港ディズニーランドやナイトクラブ、カラオケ、ジムやスイミングプールは営業禁止。ビーチも立ち入り禁止だ。

また、外国人の香港への入境は2020年の年末まで延長された(マカオや中国・広東省など限られたごく一部の地域からは除く)。香港は年内、観光客の受け入れをあきらめた形だ。観光が主産業の一つである当地にとって、経済的にもたいへん厳しい状況がこれからも続いていく。

 

香港では現在、希望者は無料でPCR検査が受けられる。また、香港空港の近くには新型コロナ専用の病院が臨時でつくられ、新型コロナ陽性者を受け入れている。

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