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飲茶

 

海外に気軽に行かれなくなって1年が経ちました。
香港在住のBaguse氏から香港だよりをいただきましたのでご紹介します。飲茶美味しそう!
香港ではコロナの感染は落ち着いてきているそうです。日本も早く落ち着くと良いのですが。

香港の飲茶

 

飲茶は香港での楽しみの一つ。最近では、ミシュラン香港版の一つ星を獲得した名店が東京に進出して人気を博しているが、日本で本格的な飲茶を楽しめるお店はまだまだ少ない。そもそも飲茶とは、中国広東省や香港、マカオを中心に行われている習慣で、中国茶を飲みながら点心を食べること。点心とは、中華料理の軽食の総称であり、日本で馴染みのある軽食と言えば、エビ焼売や叉焼包、春巻きなどが挙げられる。ちなみに、点心は英語でDim sumと表記される。

 

飲茶

香港には町のいたる所に飲茶を楽しめるお店があり、庶民的なところからホテル内の高級店など、その種類は多彩だ。飲茶を知る人ならば、いろいろな点心が積まれたワゴンをおばちゃんが押しながら、店内をぐるぐる周っている光景が浮かぶはずだ。ただ、香港ではこのワゴン方式のお店は今では姿を消し、ほとんどのお店が一般的なオーダー方式となっている。確かに合理的だけれど、なんとなく寂しい気がするのは私だけだろうか。

香港飲茶

朝、昔ながらのお店に足を運んでみると、おじいさんやおばあさんが円卓を囲み、会話を楽しみながらゆったりと飲茶を楽しんでいる姿を目にする。時間のかけ方も半端なく長く、普通の朝食という感じではない。香港人の知人から聞いた話だが、たっぷり時間をかけて飲茶を楽しんだ後、彼らは場所を変えて麻雀に興じるらしい。驚くべきことに、さっきまで飲茶を楽しんでいた円卓が雀卓へと変わり、そこで麻雀が始まった光景を、私は何度か目撃したことがある。話は変わるが、香港人の麻雀好きは有名。結婚式の時も披露宴会場に雀卓が用意され、披露宴が始まる数時間前から麻雀を楽しむのが一般的なのだ。

飲茶は香港の風物詩だ。当地を訪れた際は、いろいろなお店を訪ねて飲茶を楽しむことをおすすめする。特にローカルなお店に足を運べば、実に香港らしい光景に出会えるはずだ。

 

 

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